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花村紅緒はお転婆で男勝りな女学生。親が決めた許婚・伊集院忍少尉に反発しながらも次第に惹かれていく紅緒だったが……。大正という激動の時代を舞台に、恋にも仕事にも全力で立ち向かい、逞しく生きる主人公を描いた波瀾万丈なラブコメディ。大和作品に通底する自立した女性像とユーモアのバランスが絶妙な名作。
平安時代に成立したとされる「いろは歌」の一節をタイトルに冠し、誰もが知る日本最古の物語文学である紫式部の『源氏物語』を漫画化。70年代に数々の恋愛ものを描いた大和が満を持して取り組んだ大人の恋物語であり、正確な時代考証による精緻な背景描写で『宇治十帖』を含め全巻を描ききった。高校などの教育現場で古典を学ぶ“参考書”としても読み継がれている。
おしゃれが好きでファッションセンスにあふれる少女ココ=シャルマンが、パリのファッション界を皮切りに、世界を股にかけるデザイナーとして力強く成長していく姿をドラマチックに描く。連載当時のモードの先端をふんだんに描いた華やかな画風、ステキな恋、夢あふれる展開で人気を集め、1972年にはTVアニメ化もされた。
親を亡くし、11歳で横浜の貿易商・叶屋に引き取られた卯野は、同い年の令嬢・万里子と出会う。お転婆な万里子と素朴な卯野は身分を超えて心を通わせ、隣家の森太郎とも親しくなる。やがて森太郎は医学のため海外へ渡り、万里子の家も存続の危機に直面する。明治の時代を背景に、それぞれの道を歩み始めた若者たちの恋と成長の物語。
文明開化直後の東京、小間物問屋の跡取りとして男のように育てられた志乃だったが、弟が生まれたことにより突如「女性」に戻ることになり目標を見失ってしまう。そんな折、「お雇い外国人」としてアメリカから来日したアーヴィングと出会い、新天地ニューヨークを目指して旅立つ。時代の転換期に恋に仕事へと破天荒に突き進む小町娘の冒険ロマンスコメディ。
映画のメリー・ポピンズさながらのスタイルで現れるプロフェッショナルなベビーシッター・下落合ギンが、子育てをめぐって悩む親たちを救う育児コメディ。初めての育児に疲れ果てた母親に癒しを与え、男女や世代による意識格差にも鋭い喝を入れる内容が子育て世代の読者から人気を集め、2019年には実写ドラマ化もされた。
警部補として警視庁保安二課に務めるスーパーレディ・巡市子の活躍を1話完結形式で描く刑事コメディ。容姿E、性格E、センスE、マナーE、頭Eな「5E」の男を探す彼女だが、お眼鏡に叶う男はなかなかおらず、中にはやり手の犯罪者も……。家事バッチリの甥・雄太も含め、個性派キャラが数多く登場するポップで軽妙な展開が魅力だ。
大海人皇子から求婚を受けながらも巫女の道を望んだ額田女王は、大化の改新を経て、その兄・中大兄皇子からも想いを寄せられる。二人の英雄の間で心揺れながら、額田は自らの心を映す和歌を詠む。争いの絶えない歴史の転換期を生きる額田女王の姿を軸に、愛と運命に向き合う人々を描く、動乱の飛鳥時代の恋愛物語。
昭和14(1939)年、いまだ民衆が江戸時代さながらの時代錯誤な暮らしを営む旧青葉藩で、突然元藩主の家を継ぐことになった青年・青葉竹千代の活躍を描くコメディ作品。竹千代は周囲からバカにされる母校・青葉学問所の汚名を返上するために野球で甲子園を目指すが、行く手にはさまざまな強敵と波乱が待ち受けていた――。
1974(明治7)年、東京の骨董屋に生まれた青山光子は、オーストリア=ハンガリー帝国の代理大使として来日した貴族、クーデンホーフ伯爵を看病するうちに愛が芽生え、周囲の反対を越え結婚。渡欧後、偏見と困難に向き合い7人の子を育てる。時代と運命に翻弄されながらも気高く生き抜いたレディーミツコの異国情緒あふれる伝記漫画。
時は戦国時代、人の天命が見える不思議な力をもって生まれた於通(おつう)は、和歌や書、芸術全般にたぐいまれな能力を発揮した。その感性は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と3人の天下人に認められ重用される。実在した謎多き才女、小野於通の生涯を、自らの才覚で乗り越える自立した女性の生き様としてさわやかに描いた歴史絵巻。
菜の君は、幼い頃、菜の花畑で結婚の約束をした若君を思い続ける快活な少女。17歳となったある日のこと、都で浮名を流す光源氏に気に入られ「お世話役」として京で暮らすことに……。そんな中、世を騒がす神出鬼没の義賊・疾風と出会い……。「あさきゆめみし」の6年前に描かれた、「源氏物語」を題材とする平安ロマンチックコメディ。
大作映画『リチャードⅢ世』の主役に抜擢され、ロンドン演劇界におけるスターの座を手にした美青年・キラ=クイーン。その裏には、他者を踏み台にし、あらゆる汚い手も辞さない、むき出しの野望が隠されていた。人間の怨恨や愛憎が渦巻く世界をシリアスに描き出したピカレスクロマン。
房州(千葉)に生まれ、下級武士の仲村半四郎の妻となり一男を授かった若奥様・ゆきえを主人公にした人情派の時代物ファミリーコメディ。半四郎が叔父の跡を継いで徒士組同心となり、江戸の組屋敷で暮らし始めた一家だが、慣れない生活にてんてこまい。ゆきえは組頭の尾花など周囲の人々の助けを借りながら奮闘する。